クリエイティブディレクター
/アートディレクター
岡田 Okada(2013年入社)
WEBデザイナー
/アートディレクター
飯塚 Iizuka(1993年入社)
JOETSUグループで求められるデザインとは
求められるデザインとは
マルキンアドは、取締役2名も現役のクリエイターです。今回は、その二人のデザインへの考え方や、JOETSUグループで働いてほしいデザイナー像について聞きました。年齢を重ねた二人ならではのキャリアの話や、デザイン経営についての話もあります。デザインに関する見識が深まること、間違いなしです。
取締役でありながら、
クリエイターでもある
今の肩書は、取締役かつクリエイティブディレクターとアートディレクターとなっているんですが、もともとはグラフィックデザイナーでした。現在は主にクリエイティブディレクターとして、簡単に言うと、クリエイティブの全てを統括する役をやっています。
僕は取締役でアートディレクター兼WEBデザイナーという肩書でやっています。僕ももう51歳ですけど、20代後半まではグラフィックデザインをやっていました。会社としてWEB関係を今後やっていくという話になったので、「じゃあやってみたいです」と言って、それからはWEBデザインをメインでやるようになりました。
WEBデザインって会社でじっとしてなくちゃいけない時間が長いんですよね。僕は仕事が忙しすぎて、短い時間で作れるグラフィックデザインをメインでやってきたのですが、いつの間にかグラフィックデザインだけに留まらない様々なジャンルの仕事を手がけるようになっていました。その結果、僕ももう50歳ですけれども、色々なことを相対的にやってきたおかげで、全体のクリエイティブディレクションができるようになりました。
取締役の方は、会社の方針を決めて指示を出す、会社全体のまとめ役のような仕事になります。大きい会社だと具体的な実務を持っていない人が多いかもしれないけど、うちみたいな規模感の会社で、元々クリエイターなのもあって、二人とも取締役の業務をやりながらデザインの実務もしているという状況です。
デザインをやりたい、という
思いを尊重してくれた会社
キャリアアップの視点で考えると、飯塚さんは30数年働いてたたき上げで役員でしょ。僕は中途で10年前に入って10年で役員になっているから、歩んできたコースは違いますね。
役員になってくれと言われた時にこちらから出した条件の一つとして、自分はデザインの仕事をするためにこの会社に入ったので、これまでと変わらずにデザインの仕事をやらせてもらえるのであれば、という話をしました。デザインの仕事は続けていいという回答だったので、それならば引き受けますと承諾しました。
僕なんかも貪欲に出世したいなんて全然思っていなかったけど、全体的に出世欲は弱めじゃないですか、マルキンアドの社員さんは。飯塚さんだって別にそういう気持ちはなかったでしょ?
はい。ただ、デザイナーとして生きていきたいという気持ちは、入社当初から今もずっと持ち続けています。長く続けられている理由として、それができる会社だというのは、やっぱり一番大きいんじゃないかな。かといって、ずっと同じ職種を続けなければいけないというわけでもなく、例えばデザイナーをやっていたけどディレクターをやりたいという人がいれば、適性も見ながらディレクターにっていう話もありですよね。
キャリアチェンジがしやすい会社だと思います。今後、さらに流動的にグループ会社間の異動もできるような制度を考えているところです。
デザイナーは、人生の目標と仕事が直結しているような人が多いんじゃないかと思っています。こんなデザイナーになりたいとか、デザイナーとしてこんな仕事ができるようになりたいとか、そういった目標を持っている人に、明日から違う仕事をやってくださいと言ったら、果たしてその会社にいてくれるのか。
辞めちゃいますよね。どんな人でも一日は24時間しかなくて、その中でどうやって生きるかというのがありますが……僕にとってデザインは自分の中心。仕事も休みも関係ないし、だからこの仕事を続けてこられたと思いますよ。
僕も取締役業務やここ数年ではディレクター業務もやるようになりましたが、中心にあるのはデザイナーとしての自分。でも取締役やディレクターとしての考え方はデザインを考える上での糧になっていると思う。大袈裟かもしれないけどデザインってその人の人生が反映されますよね。デザインをやりたいという個人の思いを尊重してくれる会社だったからずっと長く続けられたし、今後もその社風を大切にしていこうと思っています。
デザインの仕事は面白い
僕は流れに身を任せて2度転職してきたんですが、2番目の職業からずっと変わらずデザイナーをやっています。この職業って、基本的につまらない仕事がないんですよ。どんな仕事でも面白くできるのがデザインの強みかもしれないし、それができるかどうかもデザイナーになる資質の一つ。名刺を作る場合も「何だ、名刺か」ってなるのか、「その人の顔になるものを作れるんだ!」と思うかで、気持ちが全く変わるしね。面白くなければ意味ないからね、この職業。作ってる側の人間が面白くなかったら、お客様は面白がらないから。
どんな仕事でも深く突き詰めて考えた方が面白いし、その結果いいものができるし、お客様も喜んでくれます。仕事を面白くできるかどうかは自分次第ですよね。
こっちの意図と反したものが選ばれたりするのも、それはそれで面白かったりね。僕の場合は提出したデザインは自分の作品じゃないという思いがあるから、どれが選ばれてもいいと思っているんです。お客様から話を聞くと「だからこれが選ばれるんだ」と納得するし、そういう意味でも面白いですよ。予想外のことが日々起こるから。
考えていること
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